Twitterがツイートに課している140字の文字数制限を緩和し、1万字に変更することを計画しています。米Re/codeが複数の関係者の話として報じています。 それによると、Twitter社は従来の140字制限より長いツイートが可能となる新仕様を2016年3月末に向けて開発中で、その制限字数は1万字を検討しているといいます。文字数制限緩和の計画自体は2015年9月末に報じられていましたが、今後変更の可能性はあるものの具体的な文字数とスケジュールが明らかになったのは今回が初めてです。もし、この文字数制限緩和が実現すれば、Twitterが2015年8月におこなったダイレクトメッセージ(DM)機能における文字制限の1万字への拡張と同様の変更を実施する形になります。 また、現在開発中の仕様では、タイムライン上で閲覧できるツイートは従来通りの140字までで、ツイートをクリックすると続きを読めるようなデザインが採用されているようです。つまり、新仕様に変更されたとしても、タイムラインの外観は概ね維持されることになります。 Twitterは最近、タイムラインの時系列をバラバラにするテストを実施したり、フォロー数上限の2000から5000への緩和やお気に入りマークの変更(スターからハートに)、投票機能の実装などを実行したりと、さまざまな変革を進めています。2015年10月にCEOに復帰した共同創業者ジャック・ドーシーの指揮下、Twitterは自身の最大の特長だったはずの文字数制限を実質的に廃止することで大きく変化していくことになりそうです。 【追記:2016/01/06 9:45】 Re/codeの報道を受けて、Twitter CEOのジャック・ドーシーが次のような画像付きツイートを投稿し、報道の大まかな内容を事実上認めました。 Twitter CEOは、Twitterのコアはパブリック・メッセージングにあると前置きした上で、Twitterは140文字制限とともに開始したわけではなく、制限は当時のSMSにおける160文字制限に合わせる形で初期に追加した機能であることを説明。その美しい制約が創造性と簡潔さ、スピード感をTwitterに吹き込んだとして、従来の文字数制限を評価し、その感覚は今後も失わせないことを約束しています。 — Jack (@jack) 2016, 1月 5 一方で、テキストのスクリーンショット画像を撮影してツイートするというユーザー行動について「その代わり、仮にテキストが実際に(画像ではない文字情報としての)テキストだったら? テキストは検索されるし、ハイライトできる。テキストはより有用で強力だ」と述べ、否定的な見方を示しています。また合わせて、早さ・公共性・ライブ感のある会話といったTwitterの本質はこれからも常に強化していくし、会話やメッセージングに着目すると短いツイートが大半になるだろうとしています。これらの指摘は、文字数制限の実質的廃止が必要かつ許容されるものであるという見解を示しているとみてよいでしょう。 最後に「人々の望みと一致するかぎり、我々はそれを探求していく」と表明。加えて、Twitter関連サービスの開発者に対し、変更に対応できるように予め通知することを約束しています。