本記事ではPayPayポイントの基本知識とPayPayステップの仕組みを解説し、効率の良い貯め方を紹介します。 以前は「PayPayボーナス」というサービス名称でした。2022年4月1日に現在のPayPayポイントという名称に変更されましたが、サービス内容に変更はありません。 「PayPayマネー」や「PayPayマネーライト」はポイントではなく電子マネーであり、送金や出金の可否などの点でPayPayポイントとは異なります(PayPayマネーライトは出金不可)。 PayPayアプリの下部にある[ウォレット]をタップすると、ウォレットのページで「PayPayポイント」の残高が表示されます。「貯めているポイント」がPayPayポイントの残高で、「付与予定」が今後付与されるPayPayポイントです。 「付与予定」をタップすると「付与予定のPayPayポイント」のページが表示され、ポイントの付与日がわかります。このページで「ヤフーからの付与」をタップするとYahoo!ショッピングやLOHACO等からの付与日が表示され、「PayPayポイント」をタップするとPayPay特典による付与日が表示されます(支払い特典やペイペイジャンボ等)。 残高履歴では、PayPay残高での支払い詳細、PayPayポイントの付与、送金と受け取り、チャージの履歴が把握できます。筆者は最も古いデータとして、2018年の「20%戻ってくる」特典でのPayPayポイント付与を確認できました。そこから現在までの流れを振り返ることができて興味深かったです。 さとふるの「アプリ限定」の特典(メガさとふるの日キャンペーン)であれば、6月分の付与は8月31日。Yahoo!ショッピングの7月3日の支払い分は7月28日に付与、PayPayカードで7月27日に支払う分のPayPayポイント還元は7月12日でした。 注意点は、この方法でPayPayポイントが貯まらないケース。支払い方法がクレジットカードの場合はポイントがつきません。例外はPayPayカードによる支払い(PayPayあと払い)で、PayPay残高の支払いと同様にPayPayポイントを入手できます。 2022年10月17日から12月28日まで開催した「超PayPay祭」の「ペイペイジャンボ」は、対象店舗でPayPay残高またはPayPayあと払いで支払った際に抽選があり、当選結果に応じてPayPayポイントがもらえました。1等は決済金額の全額(100%)、2等は決済金額の5%、3等は決済金額の0.5%がPayPayポイントで還元されました。PayPayあと払いの利用や本人確認の有無によって、抽選回数や当選確率が変動する仕組みです。 ペイペイジャンボでのポイント付与上限は、1回あたりおよびキャンペーン期間中で10万ポイントまで。獲得したポイントは、対象の支払いの翌日から起算して30日後に付与されます。 買い物したい店舗が「PayPayクーポン」を発行しているのであれば、対象者や対象金額等をチェックしておきましょう。Yahoo!プレミアム会員限定やソフトバンクユーザー限定のクーポンもあります。 取得した「PayPayクーポン」は、PayPayの決済時に自動で適用されます。会計時にクーポンを見せるといった操作はしなくていいので、手軽に決済できます。 PayPay残高払いでは基本付与分は0.5%ですが、PayPayあと払いとPayPayカード決済(PayPayあと払い登録者のPayPayカード利用が対象)の基本付与分は1%です。PayPayの支払いではPayPayカードが優遇されているのです。PayPayステップの条件を達成した場合は翌月に0.5%加算されるものの、PayPay残高払いの付与率は1%が上限で、1.5%には届きません。 PayPayカードから決済するだけで1%のPayPayポイントをゲットできるのは見逃せません。付与率1.5%も達成可能です。「PayPayカード」は手っ取り早くPayPayポイントを貯めたい人におすすめです。 Yahoo!ショッピングでもPayPayの還元率がアップするので、PayPay経済圏のユーザーはキャリアをソフトバンクにすると還元を最大化できます。 Tポイントを保有している場合は、PayPayアプリの「ホーム」タブで[チャージ]をタップし、[Tポイント交換]を選択すれば、1ポイントから交換できます。この時、Tポイントを貯めているTカードをPayPayに連携していないと交換できないので注意が必要です。 ポイント投資なのでポイントが増える可能性がある一方、大きく減ってしまう恐れもあります。 2022年12月よりPayPayステップの達成条件が変わり、「PayPay支払い」による特典は条件を変更して継続し、「対象サービス利用」による特典はなくなりました。そして、「プレミアム会員」による特典はPayPayステップのプログラムから除外され、単独の特典になっています。 「PayPayステップ」という仕組みもあり、月毎に「PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドで合わせて30回支払い(300円以上の支払いが対象)」と「PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドで合わせて10万円支払い」という2つの条件を達成した場合1 、達成の翌月に0.5%が加算されます。PayPayステップのカウント対象となる支払い方法は、PayPayあと払い、PayPay残高払い、PayPayあと払い(一括のみ)、PayPayカード(PayPayあと払い登録者のPayPayカード利用が対象)の4つです。PayPayアプリを介してのPayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)による支払いはカウント対象外なので注意してください。 PayPayポイントの付与時期は、決済日の30日後です。 PayPayステップの達成状況はアプリや公式サイトから確認できます。残りどれぐらいで条件をクリアできるか把握したい時に便利です。
1PayPayあと払い登録者のみ、PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)、PayPayカード ゴールドの支払いをカウントする
PayPay決済時にもらえる基本付与分は「PayPay残高払い」が0.5%、「PayPayあと払い」が1%です。そして、PayPayステップで条件を達成することで、達成した翌月に0.5%加算されます。PayPayステップの条件は、月内での支払い金額や支払い回数、対象サービスの利用等があり、条件は月毎に変更することがあります。毎月同じ条件をクリアしていれば付与率が上がるわけではありません。 PayPayステップで付与率をアップするには高いハードルが設けられています。2023年1月であれば、達成条件は次の2つをすべて達成することです(クリアで翌月の付与率0.5%アップ)。
PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドで合わせて30回支払い(300円以上の支払いが対象)1 PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドで合わせて10万円支払い1
なかなか難しい条件です。「PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドで合わせて30回支払い(300円以上の支払いが対象)」をクリアするには、1回の支払いで300円未満ではカウントされないので、コンビニで500mlのミネラルウォーター1本を購入するだけでは足りません。何か他の商品を組み合わせようとすると支払いが増えるので、判断が難しい金額です。300円以上の支払いが多い人には達成が容易な条件かもしれませんが、それでも支払いの多くをPayPayにする必要があるのではないでしょうか。ランチから買い物まで、PayPayまたはPayPayカードをなるべく多く使うようにするのが達成への近道です。 そして、「PayPay支払いまたはPayPayカード支払いで10万円以上」も大変です。500円の支払いを30回しても1万5000円で、届きません。金額の大きな支払いをPayPayまたはPayPayカードでおこなう必要があります。より多くのPayPayポイントが返ってくる「Yahoo!ショッピング」を利用する、ふるさと納税の「さとふる」を利用する等、関連サービスを使って少しでも得をしながら10万円を目指すこともできますが、それでも楽な条件とはいえないでしょう。様々な支払いをPayPayカードにするとハードルは下がりますが、PayPayの支払いだけで超える場合は簡単ではありません。 この2つの条件をクリアすると基本付与分に0.5%加算されて付与率は1%または1.5%となります。 「PayPay残高払い」であれば付与率1%が上限です。PayPayあと払いに登録を済ませた場合は、「PayPayあと払い」と「PayPayカード決済」の付与率は1.5%が上限になります。 PayPayポイントを貯めたい人は「PayPayカード」の保有を検討する余地はあるでしょう。年会費無料・即日発行(申し込み時に審査が必要)が可能なクレジットカードで、PayPayカードで決済すると支払金額に対して1%または1.5%のPayPayポイントが付与されます。「PayPayあと払い」も利用できるようになります。PayPayステップを達成しなくても付与率は1%になります(達成すれば1.5%)。 つまり、PayPayステップで還元率を0.5%から1%にアップさせるには高いハードルをクリアする必要がある一方で、「PayPayあと払い」または「PayPayカード」で決済するだけで1%のPayPayポイントをゲットできるというわけです。この点で、「PayPay残高払い」と比べると確かな差が存在します。PayPayにおいて、PayPayカードでの支払いには利点があるのです。 「PayPayカード決済」はPayPayステップのカウント対象(PayPayあと払いに登録を済ませた場合)であり、PayPayステップの条件達成で0.5%が加算されると、PayPayカードの付与率は最大で1.5%になります。「PayPayあと払い」の付与率も同様に最大1.5%です。
1 a b PayPayあと払い登録者のみ、PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)、PayPayカード ゴールドの支払いをカウントする
さらに「5のつく日キャンペーン(+4%、付与上限あり)」などのお得な特典を利用すると、ゲットできるPayPayポイントも増えていきます。 期間中にイベントページ内の[エントリー]ボタンをタップし、さとふるアプリから寄付すると、寄付金額に対してさとふるマイポイントが付与されます。 通常は1%付与なので、「さとふるの日キャンペーン」がいかにお得なのかが分かります。もちろん、寄付金額が高くなるほど戻ってくるポイントも大きくなるので、一気に貯めることができます。エントリーしていないと通常付与率の1%になるので注意しましょう。 2023年1月時点で実施中の5000ポイント付与の特典では、残高チャージまたは支払いの取引額の25%相当(上限5000ポイント)をPayPayポイントとして獲得できます。残高チャージでの獲得を選択した場合、2万円分をPayPayにチャージすれば、5000円相当のPayPayポイントが付与されます。2022年6月30日に開始された特典では、残りの1万5千円分のPayPayポイントを獲得できます。 PayPayポイントがもらえる条件は毎月変わる可能性があるので、公式サイトで確認してください。 PayPayポイントがもらえるのは、PayPayカードを初めて持つユーザーが対象です。前身の旧ヤフーカードユーザーやPayPayあと払い会員は特典の対象外となるので注意しておきましょう。