「PayPayあと払いとは」などのキーワードで検索してみるとさまざまな記事がヒットしますが、いずれも曖昧な内容ばかり。公式サイトを見ても、結局「あと払い」という機能が何なのかはいまいちよくわかりません。 そこで本記事では「PayPayあと払い」とは一体何なのか、その明確な答えを紹介します。その上で、実際に筆者が「PayPayあと払い」機能を使って感じたメリットやデメリット、注意点などを詳しく解説します。 「PayPayあと払い」というまぎらわしい名称のせいで、ユーザーがサービス内容を勘違いしやすく、混乱させる状況を招いていると感じています。 仕組みとしては、毎月1日から末日分までの支払い分を翌月27日までにまとめて清算するというもの。精算方法は、口座振替とPayPay残高の2通りが用意されていました。多くの人がイメージする「あと払い」機能は、おそらくこちらの方が近いと思います。 しかし、この「PayPayあと払い(一括のみ)」は2022年1月28日(金)をもって新規申し込み受付を終了。これに伴い、2022年2月1日から新たにスタートしたのが現行の「PayPayあと払い」です。 「精算」というよりも、あと払い機能で支払った分の金額がそのまま登録したPayPayカードの利用分として請求されるイメージでしょう。 クレジットカードなので、当然支払いは“後払い”です。1日〜月末までの利用分が翌月の27日に登録した口座から自動で引き落とされます。また、一括払いに加えてリボ払いができるようになったのも特徴のひとつだといえます。 まずはスマートフォンでPayPayカード公式サイトにアクセスし、PayPayカードの申し込み手続きをおこないましょう。 オンラインで口座設定しておけば、審査完了後すぐに16桁のカード番号、3桁のセキュリティコード、有効期限といった決済に必要な情報が発行されるので、オンラインショップでの支払いやPayPayあと払いとしてすぐに使用できるようになります。 なお、最終的な発行手順や審査、プラスチックカードの仕様などについては以下の記事で詳しくレビューしているので、ぜひ参考にしてください。 PayPayカードを作ってみた──申込から審査・発行の流れ、支払い方法、明細の見方まで徹底レビュー 審査にかかる時間は個人差が大きいとは思いますが、申し込みサイトで「最速2分」と謳っているだけのことはあります。 なお、PayPayアプリの「あと払い」ボタンをタップして申し込んだ場合は、申し込み後、審査が完了すると即座にPayPayあと払いが利用可能となります。ここを飛ばしてステップ4に進んでください。 ただ、請求書払いに関しては、PayPay残高でのみ支払いが可能です。PayPayあと払いで請求書払いを利用したい場合は、後述する方法で「PayPayあと払いを利用したPayPay残高へのチャージ」をおこないましょう。 なお、PayPayカードでの支払いが利用明細に反映されるのは最短でも2〜3日後とのこと。利用先によっては1〜2カ月遅れて反映されるケースもあるようです。 例えば「欲しいバッグが最後の1点で今買わなければならない、でも給料日前で手持ちのお金が足りない」といった場合、支払いタイミングを先にずらせると大変助かります。ただ、あと払いは「お金が減る」という実感を感じにくくなるので、使いすぎには十分注意しなければなりません。 筆者が実際に使ってみて感じたのは、PayPayカードはそれ自体がかなりスペックの高いクレジットカードであること。PayPayやYahoo!関連サービスを利用する機会が少しでもあるなら、1枚持っていても損はないといえるでしょう。 そして無料にも関わらず、PayPayカードで支払うと特典として1%(100円の支払いにつき1ポイント=1円相当)のPayPayポイントが付与されます。一般的なクレジットカードの還元率は0.2〜0.5%程度が相場といわれるなかで、1%の還元率を誇るカードはかなり貴重な存在だといえます。 加えて、Yahoo!ショッピングでの支払いにPayPayカードを使うと、特典としてさらに+1%が付与。誰でももらえるストアポイントと合わせて、合計3%還元になります。こういったYahoo!関連サービスと親和性が高いのも、高評価ポイントです。 さらに、プラスチックカードを発行すれば、世界中にあるVisa/Mastercard/JCB加盟店でのカードショッピングができるほか、カードそのものを端末にかざして支払う「タッチ決済」も利用可能。さらに、全国186万カ所以上で使える非接触型決済の「QUICPay」にも対応しています(QUICPayは現在iPhoneのみ)。 しかし、PayPayカードをPayPayアプリに紐づけて「あと払い」として決済する場合、付与されるのはPayPay側の特典(PayPayステップに応じた0.5%〜1.5%還元)のみ。PayPayカード固有の特典(100円につき1P)は付与されないので、いわゆる「ポイントの二重取り」はできません。 そもそも、PayPayカード単体で決済しても、PayPayに紐づけて「あと払い」として決済してもその実態は何も変わりません。いずれにしろPayPayカードの利用分として請求されますし、引き落としのスケジュールも同じです(月末締め翌27日支払い)。 PayPayカードを持っているなら、わざわざPayPayアプリと組み合わせて「あと払い」として使うメリットは薄いかもしれません。 ただ、気をつけたいのが「まるごとフラットリボ」や「これだけスキップリボ」といったリボルビング払いを利用するケースです。現在5000P付与キャンペーンも開催しており、利用を検討している人もいるのではないでしょうか。 例えば、「まるごとフラットリボ」で毎月の支払い額を1万円に設定しておけば、PayPayあと払いで5万円の決済をしたとしても月の引き落とし額は1万円だけ。残りの4万円分は、翌月以降に分散されて精算していくことになります。 仮に、「まるごとフラットリボ」を利用して5万円分の請求を毎月5000円ずつ支払っていくとします。 すると毎月の支払い額は、元本の5000円に手数料750円が加算された5750円から払い始めることになります。これを元本がなくなるまで返済し続けると、最終的に手数料だけで4125円発生してしまうというわけです。
Paypay
January 7, 2023 · 1 min · 27 words · Phebe Finley