ついに、LINEクリエイターズスタンプをLINEアプリ内からキーワード検索できるようになっている。これまでスタンプ検索機能は存在していたものの、クリエイターズスタンプは検索対象に含まれていなかった。それにともなって、今後のクリエイターズマーケットでは検索最適化の必要性が高まりそうだ。
LINE自作スタンプのアプリ内検索方法
検索方法は簡単だ。
iPhone版アプリの場合
iPhone版では、若干分かりづらいかもしれない。スタンプショップに移動しても検索ボックスが見当たらないからだ。 検索ボックスを表示させるためには、下方向にスワイプする。あとは、好きなキーワードで検索すれば目的のスタンプが見つかるだろう。
Android版アプリの場合
Android版は、iPhone版と異なり最初から検索ボックスを表示するための虫眼鏡アイコンが左上に表示されている。アイコンをタップして、検索キーワードを入力すればよい。
LINEクリエイターズマーケットで検索最適化が必要に?
自作スタンプを販売できるLINEクリエイターズスタンプが5月8日にスタートしてから1ヶ月以上が経過した。最初の1ヶ月間におけるクリエイターズスタンプの販売総額が1億5000万円を超えるなど、クリエイター界隈で盛り上がりを見せているようだ。
検索可能化はユーザー・クリエイター双方にメリット
クリエイター界隈では盛り上がりを見せているが、購入するユーザー側にとってクリエイターズスタンプは少なからず面倒なアイテムだった。サービス開始当初はウェブストアのみから購入可能だったに過ぎず、5月23日にLINEアプリ内から購入できるように仕様が変わったもののアプリ内でスタンプをキーワード検索することができなかったからだ。そのため、アプリ内からスタンプを買おうとすると、ひたすら下に下にと連続スワイプして目的のスタンプを探す必要があった。ユーザーが不便を強いられる仕様となっていたのは明らかだ。 今回、LINEアプリ内でクリエイターズスタンプを検索できるようになったことは、ユーザー・クリエイター双方にとって大きな前進だ。 好きなクリエイターやキーワードでスタンプを探せるようになったことでユーザー側の利便性が高まった。また、クリエイターにとっては自作スタンプの宣伝を効果的に実施できるようになった。よくテレビCMであるような「◯◯で検索」という手法を利用できるわけだ。
検索最適化が必要になる?
クリエイターにとって見逃せないのは、検索最適化を図る必要性が高まったことだろう。従来からウェブストア上で検索することは可能だったが、ユーザーの利用実態を考慮するとアプリから検索できるようになったことのインパクトは大きい。わざわざウェブストアで検索することがないユーザー層でも、LINEアプリ内からならば検索するかもしれない。 検索は、キーワードを含んでいるスタンプが表示される仕組み。現在のところ、検索に引っかかるキーワードはスタンプ名、クリエイター名に留まらず、スタンプ説明文やコピーライトまで検索対象となっている。例えば、先ほど説明に用いた画像のように「カナヘイ」で検索すればスタンプ名やクリエイター名などに「カナヘイ」を含んでいるスタンプが表示される。また、「猫」と「ネコ」と「ねこ」といったキーワードで検索した場合、検索結果の一覧が大きく異なるようだ。 検索に頻繁に利用されることになりそうな動物名や性別、心情、シチュエーションなどのキーワードをスタンプページに掲載しておくことが、すでに登録数が1000個を超えたクリエイターズマーケットでスタンプ販売数を伸ばすためのひとつの鍵となるかもしれない。なお、検索最適化を図るためにスタンプ説明文がキーワードまみれになることも予想されるが、LINE側が審査の過程で過度な検索最適化を許容するのか否かは不明だ。