このアップデートでは、レンダリングを担っているWebView機能を「UIWebView」から「WKWebView」にスイッチしたことで、前バージョンよりも安定し、かつ高速に動作するようになりました。 WKWebViewはiOS 8からサードパーティでの利用も可能になっていましたが、Cookie管理やSSL処理の不備を理由にGoogleはこれまでChromeで対応してきませんでした。iOS 9でこれらの問題が一部改善されたことから、今回の移行に踏み切ったといいます。

この結果、クラッシュ率は70%低下し、JavaScript実行速度も大幅に改善。ページ切り替え時のリロードが減り、スクロールも速くなったほか、応答性もよくなったとのこと。特段Safariにこだわりがないのであれば、この機会にChromeへの乗り換えや併用もアリかもしれません。 ちなみに、Safariでアドレスバーをタップすると強制終了してしまう不具合(すでにAppleが問題を修正したとの情報もあります)については、iOSでは「設定」から[Safari]と進んで、[Safari検索候補][Spotlight検索候補]をオフにする、あるいは[履歴とWebサイトデータを消去]でデータを消去することにより、暫定的な回避をはかれるようです。

iOS  Chrome                 70    - 88