Webサービス自動連携の「IFTTT」(イフト)は19日、ボタンを1タップすることでレシピ(自動連携のパターン)を実行できるアプリ「Do Button」を始めとした3つの新アプリをリリースしました。 また、それに合わせて従来の「IFTTT」アプリを単純な「IF」に改称しています。「IFTTT」というサービス名自体に変更はないようです。
IFTTTは、“IF This Then That"の略称。今回のリネームの目的は、“This Then That”(コレやったらアレやる)の部分をさらに省略することでサービスを分かりやすく訴求しようということだと思われます。
IFTTTをシンプル化したDoシリーズ
複雑で敷居が高かったIFTTTをより簡単に使えるようにしたのが、新たにリリースされた「Do Button」「Do Camera」「Do Note」の3アプリです。それぞれ最大3つのレシピを登録できます。 IFTTTは、特定の条件を満たすことをトリガー(引き金)にして、予め指定しておいたアクションを実行する自動連携サービスですが、今回の3アプリではトリガーの部分をそれぞれ「ボタンタップ」「カメラ撮影」「ノート作成」に限定することでシンプル化しています。また、従来のIFTTTは裏方で勝手にレシピを実行するオートメーションサービスの色合いが濃厚でしたが、Doシリーズでは"任意のタイミング"でアプリ間連携(Androidでいうインテント)を実行する側面が強いと言えるでしょう。 関連:はてブとIFTTTを軸にして、Feedly・Pocketから効率よく情報発信する方法
Do Button
最も特徴的なのが「Do Button」。これは、ボタンをタップすることで特定のアクションを発動させるアプリです。 例えば、最近Web業界を中心に躍進しているチャットツール「Slack」向けにデフォルトで用意されている公開レシピには、Slackチャンネルで同僚宛に「お茶しない?」というメッセージを発信するアクションも用意されています。
アプリ内にボタンを3つ作成できるのは当然として、それらをウィジェットに表示することが可能です。つまり、アプリを起動させることなく、Androidだとホーム画面、iPhone/iPadだと通知センターからワンタップでアクションを実行できるということ。定型的な行動(例:現在地をメール/ツイートする、hueライトをオン・オフする)を登録しておくと便利になります。
Do Camera
「Do Camera」を起動すると、アプリ内カメラで撮影した写真を即座に連携先サービスに渡すことができます。
Twitterユーザーであれば、Twitterに写真を投稿するレシピを登録しておく便利。アプリを起動するとTwitterアイコンがシャッターボタンとして表示され、タップすれば写真撮影と同時に画像を添付したツイートも投稿されます。アプリ起動と写真撮影の2タップで画像付きツイートをおこなえるということです。
Do Note
「Do Note」は「Do Note」と同タイプのアプリ。IFTTT経由でアクションを実行できるメモパッドで、イメージ的にはEvernote投稿専用アプリや「」(iOS)のようなテキスト入力の母艦となるアプリに近いでしょう。