しかし、クラウドをサービスの中心に据えている性質上、Googleフォトには写真や動画の管理面、とりわけ「削除」の操作で注意すべきことがあります。 本記事では、Googleフォトの設計と注意点を解説するとともに、後悔しないで済む写真の削除方法を紹介します。 便利なGoogleフォトですが、注意すべき点がひとつあります。それは、写真の削除がGoogleフォトと端末ストレージとで原則として同期しているということです。Googleフォトのアプリ内で削除しても、端末からは消えないと思うユーザーは多いでしょう。しかし「端末から消すつもりはなかったのに消されてしまった」という悲劇を生み出す可能性があるのです。 削除の同期に関する説明は、初めてゴミ箱に移動させるときに表示されます。また、うっかり削除してしまったとしても60日以内ならゴミ箱から復元可能です。 Androidスマホのゴミ箱はどこ? データを復元・完全削除する方法を機種別に解説 Android版アプリ、またブラウザ版Googleフォトで写真を削除(ゴミ箱に移動)すると、同期しているAndroid端末のストレージからも自動的に削除される仕様になっています。 ただ、iOS版アプリのGoogleフォトで写真を削除した(ゴミ箱に入れた)場合はAndroidスマホと同様、その端末からは写真が削除されることになります(削除時に毎回、許可を求められます)。 この点、Googleは写真の保存・管理に関する発想の転換をスマホユーザーに迫っているというのが筆者の見立て。つまり、写真保存の本籍地を端末のストレージから(あわよくばGoogleの)クラウドに移行させることを狙っているということです。 Googleが膨大な画像・動画データを収集して何に役立てるのかの議論については、本記事の趣旨から外れるため、ここでは割愛します。 残念ながら2022年9月現在、アプリ版のGoogleフォトではクラウド上の写真だけを消す方法がありません(Android版・iOS版ともに)。ただ、iPhoneの場合のみブラウザ版で削除の操作をおこなえば、端末フォルダ内に写真を残しつつ、Googleフォトのクラウド上からのみ写真を削除できます。 今回は、iPhoneのChromeを使ってブラウザ版で操作する手順を紹介します。パソコン(PC)などからブラウザ版にアクセスしてもOKです。 なお、ブラウザ版に飛ぼうとするとアプリが起動してしまう場合は、上記リンクを長押しして新規タブで開いてみてください。 念のため、端末のアルバムで写真が削除されていないか確認してみてください。 Googleフォトアプリからの削除は、原則として端末内およびクラウドからの削除を意味するので注意が必要です。ただし、「デバイスから削除」というメニューを選べば、端末上だけから写真・動画を削除できます。手順を解説します。 複数の写真を選択したときは、[元のファイルをデバイスから削除](iOSのみ)をタップしてください。なお、「デバイスから削除」メニューが表示されない場合は、端末上に存在しないデータです。 これで端末からのみ、写真が削除されます。
December 7, 2022 · 1 min · 17 words · Joe Cain