通常、Androidスマホのアプリは、使うたびに終了させる必要はありません。しかし、アプリに一時的な不具合が発生した時や、一度アプリの画面をリセットしたい場合など、強制的にアプリを終了させたいケースもあります。 そこで本記事では、Androidスマホでアプリを完全に終了させる方法を2つ解説。合わせて、アプリを終了しないほうがいいケース、したほうがいいケースなどについても紹介します。
Androidスマホでアプリを終了する2つの方法
Androidスマホでアプリを終了させる方法は2通りあります。どちらも数秒あれば実施できるので、自身にとって都合のいい方法を試してみてください。
方法1:マルチタスク画面から終了する
アプリの使用後、ホーム画面に戻るだけではアプリは完全に終了していません。あくまで一時停止している状態で、いつでも最新の状態で復帰できるようにスタンバイしています。 この待機中のアプリを確認できるのが「マルチタスク画面」と呼ばれる場所です。ここで、待機中のアプリを切り替えたり、終了させたりといった操作がおこなえます。
1マルチタスク画面を呼び出す
マルチタスク画面を表示させる方法は、ナビゲーションバー(画面下部にある3つのボタン)がある端末とない端末で異なります。
ナビゲーションバーがないタイプ、もしくは2ボタンナビゲーション(ホームボタンと戻るボタンだけ)の場合、スマホ画面を下端から上に向かってスワイプし、上の画像の点線くらいの位置で止めます。 するとマルチタスク画面に切り替わり、待機中のすべてのアプリ画面が表示されます。
左:AQUOS(Android 10)右:Galaxy(Android 10) ナビゲーションバー(画面下部にある3つのボタン)があるタイプでは、[□]ボタン(もしくは[|||])をタップするだけでOK。待機中のアプリが表示されます。
2上に向かってスワイプ
マルチタスク画面で終了したいアプリ画面を探したら、上に向かってスワイプしましょう。これでアプリが完全に終了します。 その後、終了したアプリを再び起動すれば、アプリを再起動させたことになります。
待機中のすべてのアプリを終了させたい場合は、一番左までスワイプし続けると表示される[すべてクリア]をタップ(Galaxyの場合はマルチタスク画面に表示される[全て閉じる]ボタンをタップ)。すべてのアプリが一括で終了します。
方法2:アプリ情報画面から終了する
アプリ情報という画面から終了させることも可能です。
ホーム画面で、終了させたいアプリアイコンを長押しし、[ i ](アプリ情報)ボタンをタップ。各アプリの設定画面が表示されたら[強制停止]を押してください。確認画面が表示されるので一読し、問題なければ[OK]ボタンをタップしましょう。これでアプリが完全終了します。 その後、終了したアプリを再び起動すれば、アプリを再起動させたことになります。
アプリを終了させたほうがいいケースとは?
ここまでアプリを終了させる手順を紹介しましたが、そもそもユーザー自身が手動でアプリを終了させる必要があるのでしょうか。 以下では、アプリの終了が効果的なケースについて説明します。
スマホのパフォーマンス向上やバッテリー節約につながるわけではない
かつては、待機しているアプリが多くなると、それだけバッテリーを消費したり、メモリを圧迫して動作が重くなったりといった悪影響があると考えられてきました。アプリの終了、いわゆる「タスクキル」を日常的に繰り返す人が多いのはそのためです。 しかし現在、Androidの公式ヘルプにはアプリを待機している状態でもメモリやバッテリーには影響がないと明記されています。 最近のAndroidスマホには十分な量のメモリが積まれており、待機中のアプリによる影響はあまり気にする必要はありません。 Android ヘルプ またヘルプにもあるように、バッテリーやメモリは自動で最適化されます。しばらく使われていなかったり、必要以上にメモリーやバッテリーを使用していたりするアプリは、自動的に終了するシステムになっているのです。 反対に、ユーザー側でアプリの強制終了を繰り返すと無駄な動作が多くなり、バッテリーの消費量が増えてしまう可能性も。アプリを使うたびに終了させるのは、あまりおすすめできません。
アプリに一時的なトラブルが発生したとき
それでは、アプリを終了させる必要があるのはどのような時でしょうか。Androidの公式ヘルプには、以下のように記載されています。 「アプリが応答していない場合」つまり、操作中に画面が固まってしまったり、著しく動作が遅くなったりする場合は、アプリを強制的に終了して再び起動させると状態が改善する可能性があります。 Android ヘルプ 通常はアプリを終了させる必要はありませんが、一時的なトラブル・障害が発生したケースにおいては有効な手段の一つとなるかもしれません。
直前に操作していた画面を表示したくないとき
アプリは、直前に操作していた状態を保持したまま待機します。たとえば、文字入力や画像編集などの作業途中でアプリを閉じて(ホーム画面に戻って)も、再び起動させれば直前に操作していた画面がそのまま表示されるというわけです。
アプリの起動と同時にトークルームが開いてしまう しかし一方で、直前に操作していた状態を継続させたくないケースも存在します。 特に注意したいのは、LINEアプリやインスタのDMなど、「既読」システムが存在するメッセージアプリ。メッセージ画面を開いた状態で待機させていると、次にアプリを起動させたときに意図せず既読をつけてしまうおそれがあります。 直前の操作を引き継がずに最初の画面を表示させたいときには、アプリの終了が効果的に働くでしょう。