NTTドコモで新しくスタートしたプラン「ahamo(アハモ)」。プラン変更を検討している人や、切り替えたばかりの人は、テザリングは無料で使えるのか、どうやってテザリングを設定するのか気になる人も多いはずです。 本記事では、ahamoのテザリング料金はもちろん、設定方法や使う前に知っておきたい注意点なども紹介します。 ドコモからahamo(アハモ)への切り替え手順まとめ
ahamoのテザリングの特徴
テザリングとは、スマホをアクセスポイントとして通信を中継して、パソコンやタブレットなどをインターネットに接続できる機能です。スマホをWi-Fiルーター代わりにして、ネットを使えます。 まずは、ahamoにおけるテザリングの料金や特徴について説明します。
追加オプション料金なし(無料)で使える
ahamoユーザーは、毎月のデータ容量20GBの範囲内であれば、特別な申し込み不要、追加料金なしの無料でテザリングを利用することができます。
制限にかかっても送受信時の速度は最大1Mbps
ahamoでデータ容量20GBを使い切ると速度制限がかかりますが、それでも送受信時最大1Mbpsの速度で利用できます。ドコモのギガライトなど一部プランでは最大128kbpsで、それに比べるとahamoの1Mbpsは約8倍の速さです。 1Mbpsであれば、WebサイトやSNSの閲覧などは問題なくおこなえるでしょう。
1GB単位で容量追加できるが、povoのような使い放題オプションなし
テザリングは。その性質上データ容量を消費しがちになります。データ容量が足りなくなったら、ahamoでは1GB/550円(税込)から追加購入することも可能です。 しかし、auの新料金プラン「povo(ポヴォ)」では、1回220円(税込)で24時間データ使い放題になるオプションをつけることができます。テザリングをよく使うのであれば、このようなオプションの用意がないahamoが見劣りするのは事実です。
テザリングを利用する際の注意点
テザリングを利用する際に、必ずチェックしておきたい注意点を説明します。
テザリング時はデータ通信量を消費しやすい
テザリングしたPCで高画質な動画を閲覧したり、大容量ファイルをダウンロードしたりすると、データ容量を一気に消費しやすくなります。 ahamoのデータ容量は月間20GBなので、テザリングを多用していればすぐに容量を使い切って通信制限になってしまう可能性もあります。
スマホのバッテリーも消費しやすい
テザリングを接続していると、スマホ単体で利用している時よりもバッテリーの消費が激しくなります。外出中でモバイルバッテリーや充電器を持っていない場合は、使用中にバッテリーが切れてしまう恐れがあるため注意しましょう。 USBテザリングを利用すれば、スマホを充電しながらテザリングができるので、バッテリーの消費を大幅に抑えることが可能です。
わかりやすいネットワーク名(SSID)・パスワードは危険
左:SSIDは設定アプリ→[一般]→[情報]→[名前]から変更できる右:パスワードは設定アプリ→[インターネット共有]→[“Wi-Fi"のパスワード]から設定可能 iPhoneであればネットワーク名(SSID)、Android端末であればアクセスポイント名が、個人を特定しやすいものであったり、単純なパスワード(セキュリティキーを設定していたりすると、不正アクセスの被害を受ける危険性も。 ネットワーク名(アクセスポイント名)やパスワードはできるだけ特定されにくいものに変更するなど、セキュリティー対策は万全におこないましょう。
テザリングがうまくできないケースもある
テザリングは、うまく接続できない、正常に動作しないといったことが起きる可能性もあります。そういった場合には以下の対処法を試してみましょう。 まずはテザリングをする際のパスワード(セキュリティキー)が正しく入力できているか確認してください。 それでもうまくいかないときは、スマホの機内モードのオン・オフを切り替えたり、「モバイルデータ通信」を一度オフにしてから再度オンにしたりなど、通信状態をリフレッシュしてみましょう。 もしくはスマホやPCの再起動、PCのWi-Fi接続を解除→再度オンにするといった方法で解決するかもしれません。
テザリングを設定する手順
ahamoでテザリングを設定する方法について、iPhoneとAndroidスマホに分けて解説します。
ahamoで使えるテザリングは3種類
ahamoで使えるテザリングの方法には、「Wi-Fi」「USB」「Bluetooth」の3種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合うものを選んで使ってみてください。
Wi-Fiテザリング
3種類のテザリングの中で最も一般的な方法なのが「Wi-Fiテザリング」です。スマホをWi-Fiのルーター代わりに使う手法で、通信速度が速いというメリットがあります。また、1台のスマホで複数の機器にテザリング接続できますが、バッテリーの消耗が多いというデメリットもあります。 短時間でサクッとインターネットを使いたいときにはおすすめです。
USBテザリング
スマホとPCなどの外部機器をUSBケーブルで直接つなげでテザリングする方法です。有線のためテザリングと同時にスマホを充電できるのもうれしいポイント。Wi-FiやBluetoothなどと比べて接続が安定しており、さらに通信速度も速いです。 一方で、テザリングするには必ず通信に対応するUSBケーブルが必要になります。複数機器にテザリングしたい場合には不向きです。
Bluetoothテザリング
Bluetoothテザリングは、スマホとPCなどをBluetoothで接続するものです。Wi-Fiテザリングに比べると通信速度は落ちるもののバッテリー消費が少なめなので、バッテリー残量に余裕がない場合に使うといいでしょう。複数機器での利用にも対応しています。
iPhoneの場合
今回は3種類のテザリング方法のうち、最も一般的な方法である「Wi-Fiテザリング」の接続手順を取り上げています。
左:iPhoneの設定から[インターネット共有]→[ほかの人の接続を許可]をオン右:WindowsのPCでiPhoneのネットワーク名を選択してセキュリティキーを入力 iPhoneでWi-Fiテザリングを使う方法は以下の通り。 接続を解除したいときは、親機のiPhoneで「ほかの人の接続を許可」をオフにするだけです。
また、iPhoneにMacやiPadを接続する時は、面倒な設定やパスワードの入力なしですぐテザリングできる「Instant Hotspot」機能が利用できます。 Instant Hotspotの利用手順は以下の通り。これだけですぐテザリングがおこなえます。 そのほかのテザリング設定方法などは下記記事で詳しく紹介しています。
Android端末の場合
左:Android端末の設定からWi-Fiアクセスポイントをオンにする右:Macでアクセスポイント名をタップしてパスワードを入力 Android端末でWi-Fiテザリングを設定する手順は以下の通りです。 Androidスマホは端末ごとにボタンの表記などが異なります。 接続を終了するには、Androidスマホで「Wi-Fiアクセスポイント」のスイッチをオフにすればOKです。 そのほかのUSBテザリングやBluetoothテザリングの設定手順は下記記事を参照してください。