iPhoneのウィジェットは、ユーザーの使い方に合わせてカスタマイズできるところが魅力の1つです。普段使っているアプリでもウィジェットでは使い勝手が大きく変わります。ホーム画面からすぐ開けるので、よく使うアプリや機能があれば、ウィジェットに追加できるか調べてみることをおすすめします。 本記事では、いろいろなシーンで役立つウィジェットの活用法を紹介します。 iPhoneのおすすめウィジェット17選──時計・天気・カレンダーなど【2021年最新版】

iPhoneのウィジェットの基本操作

はじめにウィジェットの基本操作を解説します。

ウィジェットの一覧画面を表示する

ウィジェットを表示するには、ホーム画面の1ページ目を開いた状態で画面を右方向にスワイプするだけです。ロック画面で右にスワイプしても表示できます。

ウィジェットを追加する

ウィジェット画面の一番下にある[編集]をタップします。 現在表示されているウィジェットと追加できるウィジェットの一覧が表示されるので、追加したいウィジェットの左側にある[+]をタップします。

[完了]をタップして、ウィジェット画面に戻ります。追加したウィジェットが表示されているはずです。

ウィジェットを削除・整理する

不要なウィジェットは[-]→[削除]をタップして削除します。削除したウィジェットは画面の下段(ウィジェットを追加)に移動します。

また三本線のアイコン[]をドラッグすると、ウィジェットの順番を入れ替えられます。ウィジェットの使用頻度に応じた順番に変更すると、より効率的に使えるでしょう。

ウィジェットの詳細を表示する

左:右端の[>]をタップ右:より詳しい天気予報が表示された 各ウィジェットの右端にある[>]をタップすると、詳細な情報が表示されます。たとえば「天気」アプリなら、「今日」の概況に1時間ごとの天気予報が追加されるといった具合です。ウィジェットにより表示される情報は異なるので、タップして試してみてください。

【活用1】今日の天気は? 降水確率や気温をチェック

「天気」アプリでその日の天気をチェック iPhoneの標準アプリでもある「天気」は、その日の天気を知るのにちょうどいいウィジェットです。現在の天気や降水確率、最高気温と最低気温のほかに、1時間ごとの天気や日の出、日の入時間を見ることができます。朝起きたときや、夜眠る前にサクッと天気予報を確認しておきたい人におすすめです。

多機能な「Yahoo!天気」もおすすめ もちろん、サードパーティ製の天気アプリもウィジェットに対応してるものがあります。たとえば「Yahoo!天気」なら、一日の気温の予測推移や雨雲の接近までウィジェットで知ることができます。アプリを開けばさらに詳しい情報を得ることも可能なので、お天気が気になる人は手放せません。 【最新版】当たる、天気予報アプリおすすめ無料9選【iPhone/Android】

【活用2】発車まであと何分? 経路や渋滞情報を表示

「Googleマップ」で次の便を表示 電車やバスがなかなか来なくて、貴重な時間を待つために費やしてしまった経験はないでしょうか。「Google マップ」のウィジェットの一つである「Google 交通機関の出発時刻」なら、今いる場所の最寄りの駅やバス停から出発する便がリアルタイムに表示されます。次の便がいつ来るのか、時刻表がなくてもウィジェットさえあればサクッと調べて時間を有効に使えます。 Googleマップのウィジェットには他にも、自宅や職場、指定した場所までの所要時間や経路を調べられる「Google 移動所要時間」と、現在地周辺の渋滞情報を表示する「Google 交通状況」があります。うまく活用して出先での移動をより快適にしましょう。

「Yahoo!乗換案内」。登録地点までの経路を一発で検索できる Googleマップ以外では「Yahoo!乗換案内」も似たような機能を提供しています。職場や自宅までの経路検索や、あらかじめ登録した路線の時刻表を表示する「Y!乗換案内 MY時刻表」が利用できます。 無料の地図・マップアプリ おすすめ鉄板まとめ【iPhone/Android】

【活用3】バッテリーはあとどれくらい?「バッテリー」で残量を確認

iPhone本体だけでなく、AirPods等のバッテリーも確認可能 iPhone X以降の機種では、ホーム画面でバッテリー残量をパーセントで確認できません。代わりにコントロールセンターにバッテリー残量が表示されるようになりましたが、ウィジェットのほうが開きやすいのでおすすめでです。 「バッテリー」のウィジェットでは、Apple WatchやAirPodsをはじめ、Bluetoothで接続している機器のバッテリーを調べることも可能です。とくにAirPodsはバッテリー残量がわかりにくいので、愛用者はマストです。AirPods本体とケースの両方のバッテリー状態が確認できます。

【活用4】今日は何する? その日のスケジュールやタスクを管理

ウィジェットで今日の予定やタスクを管理する 朝起きてその日のスケジュールやタスクを確認したいなら、カレンダーアプリやタスク管理アプリのウィジェットが便利です。標準アプリの「カレンダー」や「リマインダー」はもちろん、サードパーティ製のさまざまなウィジェットがその日の予定やタスクを表示します。 【iPhone】リマインダーの基本的な使い方ガイド 時間・場所による通知を設定すると便利 アプリをいちいち起動するのは面倒ですが、ウィジェットなら何かのついでに予定を確認したり、タスクの完了を操作したりできます。 そういう意味では「Streaks」などの習慣改善アプリもウィジェットと相性がよいでしょう。

続けたい習慣を12個登録できる「Streaks」 Streaksは、「毎日30分読書する」「食後にデンタルフロスをする」など継続したい習慣を登録して、進捗状況を管理できるTodoリストアプリ。完了済みにする操作をウィジェットから実行できるため、日課が続かないという人におすすめです。ただし、「Streaks」は610円の有料アプリです。 ToDo・タスク管理アプリ おすすめ鉄板まとめ【iPhone/Android】

【活用5】今日の日経平均は? 為替や経済ニュースをチェック

「株価」で今日の株価や為替レートをチェック 株式投資やFXをしている人にぜひ使ってほしいのが、「株価」アプリ。標準アプリながら、株価や株価指数、為替レート、先物価格などを登録すれば好きな順に表示してチェックできます。

登録はアプリから。価格やレートのほかに経済ニュースなども表示可能 表示する銘柄登録はアプリ側でおこないます。たとえば日経平均なら「^225」、アップルなら「^AAPL」というように、「^(キャレット)」のあとにそれぞれ割り当てられたティッカーシンボルを入力します。為替の場合は「JPY=X」(ドル円)、「EURUSD=X」(ユーロドル)のように通貨コードのあとに「=X」を付けます。ティッカーやコードがわからなくても、Web上で銘柄名の検索もできます。

上は「bitFlyer」、下は「GMOコイン 仮想通貨ウォレット」 ビットコインに代表される暗号通貨も、「bitFlyer」や「GMOコイン 仮想通貨ウォレット」のようなアプリでならウィジェットで手軽にチェックできます。暗号通貨は株や為替よりも変動が激しいため、こまめなチェックが必要です。ウィジェットの中には、価格変動を通知で知らせてくれるものもあります。利用している取引所がウィジェットを提供していないかチェックしてみましょう。

【活用6】割り勘で1人いくら? 電卓で素早く計算

左:「PCalc Lite」ですばやく計算右:使わないときは折りたたんでおく(この状態でも計算可能) 電卓アプリのウィジェットを駆使すれば、とっさの計算も素早くこなせてしまいます。残念ながら標準の「計算機」アプリはウィジェットを提供していないので、サードパーティの電卓アプリを利用しましょう。 たとえば「PCalc Lite 」。普段は目立たないよう折り畳んでおいて、必要なときはフル電卓として使えるUIがユニークです。アプリを起動しなくてもすぐ計算できるので、飲み会の会計時などにもたつくこともありません。有料版の「PCalc」もありますが、ウィジェットを利用するだけなら無料版の「PCalc Lite」でも十分です。

【活用7】ウィジェットで瞬時にスマホ決済

左:ウィジェットからキャッシュレス決済右:QRコード画面も一発で呼び出せる 消費増税にあわせてキャッシュレス決済の導入が進んでいます。キャッシュレス・消費者還元事業を機にPayPayやLINE Payなどのスマホ決済を始めたという人も多いでしょう。 【2019年】スマホ決済アプリおすすめ7選まとめ メリット・デメリットや還元率、使える店などを徹底比較 スマホ決済は、文字通りスマートフォンだけで決済できるのがメリットですが、Apple Payと違ってコードを表示するのにアプリを起動しなければならないため意外と時間がかかります。そこで使いたいのがウィジェットです。 たとえば「Origami Pay」や「メルペイ」なら、ウィジェットからコード画面を一発で表示できるので支払いがスムーズになります。Origami Payは店頭でQRコードをスキャンして支払うための「スキャン支払い」、メルペイは「iD決済」といったように機能別に呼び出せるのも専用ウィジェットならではです。

【活用8】今から少しだけ本気を出したい人のためのタイマー

左:25分+5分のサイクルを繰り返す時間管理タイマー右:指定した時間に通知を表示 仕事や勉強をするときに、タイマーを活用して集中力を引き出すという方法があります。5分間のインターバルを挟んで25分間集中するサイクルを繰り返す「ポモドーロ・テクニック」などはその代表です。 ポモドーロ・テクニック:世界が実践する時間管理術はこうして生まれた - ニューズウィーク日本版 「Be Focused」は、このポモドーロ・テクニックを実践できるタイマーアプリ。ウィジェットに表示されているボタンをタップするだけで、25分集中+5分休憩のサイクルを繰り返すタイマーが作動します(4回目の休憩は少し長い15分の休憩になります)。

「Be Focused」の設定画面。タイマーは自由に設定できる。タスクごとの進捗も管理可能 仕事や勉強モードへと一瞬で切り替えることができ、停止を押すまでタイマーのサイクルが繰り返されるため、高い生産性を無理なく維持できます。 iPhoneのタイマーをセットする3つの方法 イヤホンのみでアラーム音を鳴らせるアプリも紹介

【活用9】「ショートカット」でどんなアプリも一瞬で起動

好きなアプリを登録して起動する 標準アプリの「ショートカット」を使ってオリジナルのショートカットを作成すれば、あらゆるアプリをウィジェット画面からワンタップで呼び出せます。 今回はウィジェットから利用するのに便利なアプリランチャーとしての使い方を紹介します。iPhoneにインストールされているアプリなら何でも起動できるので、ウィジェットの提供されていないスマホ決済アプリやポイントの貯まるショップアプリなどを登録しておくと、ウィジェット画面からすばやく起動できるので決済しやすくなります。

左:ショートカットを起動して[ショートカットを作成]をタップ右:[スクリプティ]→[Appを開く]をタップ まず、ショートカットアプリを開き、[ショートカットを作成]をタップします。新規ショートカットの画面から[アクションを追加]→[スクリプティング]→[Appを開く]と進んでください。

左:[選択]をタップして開きたいアプリを指定する右:名前を付けて完了。アイコンの色やマークは変えられる iPhoneにインストールされているアプリの一覧から、ショートカットで開きたいアプリを選択し、ウィジェットに表示するショートカットボタンの名前を付けたら完成です。

ウィジェットの[ショートカットをカスタマイズ]で表示をオン/オフを切り替え可能 なお、すでにショートカットをたくさん作成している場合は、ウィジェットに表示するボタンを選抜したほうが迷わずアプリの起動ができます。ショートカットのウィジェットで[ショートカットをカスタマイズ]をタップすると、ボタン表示のオン/オフの設定画面に遷移します。

【活用10】ウィジェットの使い方は十人十色、お気に入りのアプリを使いこなそう

最後の活用法は「お気に入りのアプリをウィジェットに追加しよう」です。人によってiPhoneでよく使う機能は違ってきます。ウィジェットの使い方は、あなた次第ということです。 メモをよく書く人なら、「メモ」や「Evernote」などは鉄板でしょう。無音撮影が可能なカメラアプリのウィジェットを追加しておけば、シャッター音がはばかられるような場所でも、シャッターチャンスを逃さずカメラを呼び出せます。

思いついたらすぐメモや撮影をする 筆者の場合は、子供への毎日の読み聞かせを録音するため、ボイスレコーダーアプリの「JustPressRecord」をウィジェットに追加しています。ボタンを押すだけで録音を開始できる手軽さが気に入っています。

ボタンを押すだけで録音を開始できる「JustPressRecord」 毎日使っているアプリがウィジェット機能を提供しているなら、ぜひ活用してみましょう。さらに愛着がわいてくるはずです。

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