iOS 13では、iOSデバイスとApple製のワイヤレスイヤホン「AirPods」2台を同時にペアリングできる機能が追加されました。つまり、1台のiPhoneで再生している音楽や映像のサウンドなどを2人でかんたんに共有できるようになったということです。電車の中のようにスピーカーの音を出しづらい環境で、2人同時の同じ音を楽しみたいときに便利な機能でしょう。 本記事では、iOS 13搭載のiPhoneにAirPodsを2台ペアリングする方法を解説します。
iPhoneにAirPodsをペアリングする基本手順
まずは基本的なAirPodsのペアリング方法を解説します。 AirPodsはBluetoothでiPhoneとペアリングするので、iPhoneのBluetooth設定をオンにしておきます。
左:メッセージに従って[接続]をタップ右:AirPodsのケース背面のボタンを長押し AirPodsのフタを開いたまま、接続したいiPhoneに近づけます。すると「お使いのAirPodsではありません」というメッセージが出てくるので、[接続]をタップします。その後、メッセージ通りにAirPodsのケース背面にあるボタンを長押しすればペアリングが完了です。 知らないと損、「AirPods」で変更できる4つの設定【ダブルタップの反応/自動耳検出/マイク/名前】
2台のAirPodsでサウンドを共有する方法
1台のiPhoneで2台のAirPodsにサウンドを共有する方法は2つあります。
2台目のAirPodsを「オーディオを共有」で一時的にペアリングする
友だちのAirPodsなど、自分のiPhoneにペアリング登録していないAirPodsとサウンドを共有したいときは、「オーディオを共有」機能が便利です。「オーディオを共有」では、一時的なペアリングをおこなうため、わざわざAirPodsをiPhoneに登録する必要がありません。
コントロールセンターを開き、右上のオーディオのブロックを長押しします。現在再生されている項目の詳細が表示されるので、ペアリングのアイコンをタップしてください。
「ヘッドフォン」の項目にある[オーディオを共有…]をタップします。「別のヘッドフォンか、そのヘッドフォンが接続されているiPhoneまたはiPadを、このiPhoneに近づけてください」というメッセージが表示されます。
2台目のAirPodsを近づけた場合
サウンドを再生しているiPhoneに、サウンドを共有する2台目のAirPodsをケースから出して近づけます。近づけたAirPodsが検出されたら、サウンドを再生しているiPhone上で[オーディオを共有]をタップするだけで接続は完了です。
2台目のAirPodsが接続されたiPhone、iPadを近づけたとき
左:まず、サウンドを再生しているiPhoneで[オーディオを共有]を選択右:次に、2台目のAirPodsが接続されているiPhoneで一時的な接続を許可する 2台目のAirPodsが接続されているiPhoneを、サウンドを再生しているiPhoneに近づけることでもサウンドの共有は可能です。 まず、サウンドを再生しているiPhoneに、2台目のAirPodsが接続されているiPhoneを近づけます。すると、サウンドを再生しているiPhoneに「オーディオを共有」という画面が表示されるので、[オーディオを共有]をタップ。次に、2台目のAirPodsが接続されているiPhoneに「"(サウンドを再生しているiPhoneの名前)“で聴き始めますか?」というメニューが表示されます。この画面では[接続]を選択してください。 サウンドを再生しているiPhoneと2台目のAirPodsが接続されているiPhoneの両方でサウンドの共有を認証できたら、2台目のAirPodsの接続先がサウンドを再生しているiPhoneへと一時的に切り替わります。
2台目のAirPodsをiPhoneに登録する
2台のAirPodsでサウンドを共有するのに、2台目のAirPodsをiPhoneに登録してしまう方法もあります。2台持ちだったり、家族のAirPodsなど日常的にペアリングする機会があれば、いちいち一時的な共有の手順を踏む必要がないのでこの方法が便利です。 まずは、前述の方法で2台目のAirPodsをiPhoneに登録しましょう。
コントロールセンターからオーディオのブロックを長押しし、ペアリングのアイコンをタップ。「ヘッドフォン」の項目に、iPhoneに登録していて使用できる状態のAirPodsが表示されるので、ペアリングしたいAirPodsの[○]をタップするだけで登録完了です。 このとき、AirPodsをiPhoneに登録していても、ケースに入れたままだと「ヘッドフォン」に表示されません。ペアリングは必ずAirPodsをケースから出しておこなうようにしましょう。 iPhoneにペアリングしたAirPodsはそれぞれ音量の大小が調整できます。
2台のAirPodsでサウンドを共有しているときに、ペアリングのアイコンをタップするとそれぞれのAirPodsの音量を確認できます。音の大小を個別のAirPodsで調整したいときは、ここから変更しましょう。全体の音量を上げ下げすると、2つのAirPodsで同時に音量が上下します。